建築創造エンジニア

プロジェクトの先導役として

菅谷 英哲の写真

建築創造エンジニア

プロジェクトの先導役として

施工管理は主に、図面のチェックや資機材の発注業務を行いながら、現場の最前線で安全・品質・工程・コスト管理を担う。発注者や協力会社と密に連携を行い、建物の完成に向けてプロジェクトを引っ張るのが、彼らに課せられた使命だ。2013年に入社した菅谷は、四国支店、千葉支店に在籍した後、東京支店の配属となった。現在はイベント関連施設のプロジェクトに携わっている。「限られた工期を守りつつ、安全第一で、いかに質の高い工事を行うか。同僚はもちろんのこと、現場の職人さんとも頻繁にコミュニケーションを取り、より良い建物をつくるべくマネジメントを行っています」

INTERVIEW

菅谷 英哲の写真

菅谷 英哲

HIDEAKI SUGAYA

創造理工学部 建築学科 卒
2013年入社

※内容は取材当時のものです

仲間と達成した地図に残る仕事

ワンチームで成し遂げる喜び

2017年から2019年まで、菅谷は巨大なスタジアムの中心にいた。現場は急ピッチで作業が進められており、忙しなく人が働いている。張り詰めた空気のなか、菅谷は工程表と向き合っていた。「主にスタジアムの基礎となる躯体や、内装の仕上げを担当していました。施工管理の役割は、工事における安全・品質・工程・コストをマネジメントすることです。しかし、どれだけ緻密に計画を立てたとしても、全てがその通りに進むとは限りません」

ピーク時には1日約2,800人もの作業員が従事し、巨大な鉄骨やプレキャストコンクリートが次々と運び込まれてくる。数十台もの重機が並ぶが、使用するには常に調整が必要となる。

「敷地は限られており、稼働できる重機の数もあらかじめ決まっています。大量の資機材を捌きながら効率よく工事を進めていくためには、クレーンなど重機の作業調整を常に行わなければなりません。作業調整が難しくなったときもありましたが、工事を止めるわけにはいかないですし、何度も打ち合わせを重ね、最善の方法を模索しました」

工事ができる限り滞りなく進むように、関係各社との調整を進めていく。背負う会社の看板は違えど、一つの建物の完成に向けて目指すべきベクトルは同じ。本プロジェクトにおいては、大成建設の社員だけでなく職人同士も密な連携が図れており、それぞれが補い合える関係だった。ビッグプロジェクトを担う者たちが「ワンチーム」となり、竣工に向けて結束を高めていった。

そしてついに、完成のときを迎えた。地図に残り、人々の記憶にも残る仕事。竣工となったスタジアムを目の前に、菅谷は目頭が熱くなった。

「1年以上同じプロジェクトで毎日顔を合わせながら、一喜一憂する仲間はまさに家族のような存在です。苦楽を共にし、乗り越えられたからこそ深い関係が築けています。プロジェクトが終わった今も、時折連絡を取り合ったり、プライベートでも付き合いが続いたりと、ここで得られた絆は一生ものです」

仲間と達成した地図に残る仕事の画像

仕事について

  • 仕事のやりがいは何ですか?

    同じ建物の設計図でも、立地条件などにより、更地の状態から完成まで導くプロセスにはいくつもの道筋があります。工期を守りながら、より安全に、より品質の高い建物をつくるにはどうしたら良いか。毎日様々なことを考えながら検討を行い、計画に落とし込んでいきます。それが最終的に、建物という形となって目に見えたときには、格別の達成感、喜びを得ることができます。

  • 入社理由は何ですか?

    幼いころから工作が好きで、大学は自然と建築系の学科に進みました。就職活動では、建築系の他の職種も見ましたが、やはり自分の働きが目に見えて形になる「ものづくり」の仕事がしたいと思い、施工管理を志望しました。なかでも大成建設は、現場の裁量が大きく、風通しの良い会社であると感じていました。また建物のスケールも大きく、チームで非常にやりがいのある仕事に取り組めるだろうと思い、入社を決めました。

  • あなたにとって「地図に残る仕事。」とは?

    時折、インターネット地図の航空写真を眺め、自分が携わった現場の周辺を見たりしています。建物が無事竣工して数年経ってから、ふと眺めていると、完成した建物がそこに生きているように感じます。そしてそのとき、私が努力した日々が目の前に蘇ってきます。実際に竣工後の建物を訪れることももちろん感動的ですが、こういった瞬間も私の仕事はまさしく「地図に残る仕事。」だと実感します。

  • 今後の目標を教えてください

    大きなプロジェクトは経験できたものの、技術者としてはまだまだ未熟だと感じています。尊敬する上司や先輩方は、施工の問題点などを瞬時に予測し、その場で適切な判断を下すことができます。そうした技術力は一朝一夕に身につくものではありませんが、これから先の長いキャリアを通して、様々な現場を経験したいと思っています。そして「技術力」と「人間力」を磨き、ゆくゆくはプロジェクトのリーダーとして、仲間や家族に誇れる仕事がしたいと思っています。

仕事についての画像

同僚からのコメント

横田 護

建築創造エンジニア(作業所長)

現在、菅谷君と一緒に進めているプロジェクトは、通常のオフィスビルと比べ、イレギュラーな対応が多くあります。そのようななか、きちんと下調べを行い、通常はあまり取引がない協力会社とも密に連携を取って、上手く現場をコントロールしていると感じています。隅々まで気配りができるため、どんなプロジェクトであっても、菅谷君の責任感と行動力により、やり遂げられると思います。これからは、部下を抱え組織で動くような仕事が増えてくると思うので、リーダーとしての経験を積んで、頑張ってほしいと期待しています。

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