事務

関係者と作業所をつなぐ架け橋に

岡野 弘之の写真

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関係者と作業所をつなぐ架け橋に

担当する作業所において業績管理とリスクマネジメントを行い、経理・会計、法務、総務、人事など、あらゆる面でプロジェクトの進行を支えるのが、作業所事務の役割である。2015年に入社した岡野は現在、千葉県北部の作業所を複数担当している。「作業所事務に求められるのは、“関係者と作業所をつなぐ架け橋になること”だと考えています。周囲との折衝を行い、様々な面から工事をサポートすることが求められます。現場の先頭に立つ所長と共にプロジェクトを進める、責任ある仕事だと感じます」

INTERVIEW

岡野 弘之の写真

岡野 弘之

HIROYUKI OKANO

法学部 法律学科 卒
2015年入社

※内容は取材当時のものです

仲間と達成した地図に残る仕事

走って、止まって、見えてきたもの。

入社して間もない頃は、深く意味を考えずに行動していた。岡野曰く「とりあえず突き進む性格」。内容を吟味せず行動し、上司に大目玉を食らったことは一度や二度ではない。「たくさん失敗をして、軌道修正を重ねたからこそ成長できた部分が多々あります。一歩立ち止まって考えることの重要性を学びました」

2019年、岡野は東北地方を駆け回っていた。車を飛ばし、いくつもの県をまたいでいく。その姿は決して「作業所事務」には見えなかった。当時受け持っていたのは4つの作業所。現場には基本的に毎日顔を出すようにしているが、担当する作業所の位置は散り散りになっている。移動に数時間かかることも稀ではない。入社して5年が経ち、仕事のイロハは理解できたものの、作業所間の移動に時間を取られてしまい、業務の効率化に苦しんでいた。

「仕事に慣れてきたこともあって、複数の案件を任せてもらっていたのですが、担当する作業所がそれぞれ離れた位置にありました。工事の進捗は作業所ごとに異なるため、状況を把握するためにも頻繁に訪れなければいけません。ただ、作業所間に距離があれば、それだけ移動に時間が取られてしまいますし、本来やるべき仕事に割く時間も減ってしまいます」

契約書・請求書の確認や、決算報告、所員の労務管理、関係各所との打ち合わせなど、作業所事務が行う仕事は実に幅広い。それを4案件同時に進めるため、必然的に業務量は多くなっていた。だからこそ一つひとつの作業を効率化しなければ、全ての案件をコントロールすることはできない。岡野が心がけたのは、基本を徹底することだった。

「当社は若手社員のうちから裁量が与えられているので、業務スケジュールも自分で決めることができます。限られた時間のなかでどのようにしたら効率的に動けるのか。そして、どのようにしたら周囲からの信頼を得られるのか。初歩的ですが、事前の準備を綿密に行うようにしました」

クライアントや上司を説得するための理論の組み立て、事前資料の確認などを抜かりなく行う。周到な準備ができれば、一回の打ち合わせの密度が上がる。思い返してみると、業務に追われて準備不足になってしまい、何度も作業所に向かわなければならないなど、悪循環に陥っていた。準備に時間をかけることで、全体の業務効率が上がった。

「バックオフィスという立ち位置ではありますが、事務作業だけを求められるわけではありません。ときにはお客様や協力会社との折衝の場に参加したり、ときには作業所員に困り事がないか声をかけたりと、役割は様々あります。工事が順調に進むよう、技術面以外の全てを担う仕事だと思っています」

向こう見ずに突っ走っていた青年は、いつしか緻密に仕事を進めるビジネスマンに成長していた。これまでお世話になった方々への恩返しを胸に、岡野は自分のキャリアを駆け抜けていく。

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仕事について

  • 仕事のやりがいは何ですか?

    これまで勤務するなかでつくづく感じるのは、「バックオフィス部門であっても、全く裏方部門ではない」ということ。経理・総務・人事など、技術面以外で作業所を運営していくうえで必要なことを行うのですが、作業所は毎日目まぐるしく状況が変わっていきます。突発的な業務も頻繁に発生するため、主体的に取り組まなければ務まりません。忙しいときもありますし、たくさんの失敗も経験してきました。でも、その度に「負けてたまるか」と前を向くようにしています。そうして困難を乗り越え、仲間たちとひとつの目標に向かっていくことに、やりがいを感じます。

  • 入社理由は何ですか?

    建設業界を志望した理由は、スケールが大きく、成果が形として残る仕事ができるからです。なかでも大成建設に魅力を感じた点は「人」です。私が就職活動を行っていたとき、「何を成すか」と同じくらい「誰と成すか」を重要視していました。会社説明会や先輩社員訪問で多くの社員の方にお会いしてみて、真剣な話のなかにもユーモアがあり、そんな素敵な方々と仕事がしたいと感じました。仕事を通して自分もそのような人になれたらと思い、入社を決めました。

  • あなたにとって「地図に残る仕事。」とは?

    暮らしを豊かにするための仕事であり、社会的に責任のある仕事だと思います。建物を完成させるというゴールに向かって多くの関係者が携わり、皆で悩んで、考えて、最適解を模索しながら進めていく――。それが大成建設の仕事だと思っています。大変なこともたくさんありますが、竣工したとき、引渡しをしてお客様に喜んでいただけたときなど、感動する場面にも数多く立ち会うことができました。今後も「社会のために」という志を忘れずに、働いていきたいと思います。

  • 今後の目標を教えてください

    まだ大成建設の作業所管理における、ほんの一部分しか経験できていないと思っていますので、まずは今ある仕事を積み重ねていき、周囲のメンバーが働きやすく、集中して仕事と向き合える環境を構築していきたいです。建設業界としては働き方改革がますます加速していくため、いずれは、社員がより一層働きやすくなるような制度改革や人材育成に携わってみたいという気持ちを持っています。

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同僚からのコメント

筒井 慶

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岡野さんは私の2つ上の先輩に当たりますが、後輩へのフォローや作業所員との日頃のコミュニケーションなど、とにかく気配りができる方です。私が仕事に悩んでいたら必ず相談に乗ってくれますし、どうすれば解決できるのか、一緒になって考えてくださいます。「失敗しても俺がなんとかするから」と言っていただけたときは、私自身も岡野さんのために頑張ろうと思うことができました。プライベートで一緒の時間を過ごすこともあるので、尊敬する上司でありながら、兄貴分としても慕っています(笑)岡野さんみたいになれたら、と常々目標にしています。

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