事務(人事)

社員の働きやすさが、会社の強さになる

事務(人事)

社員の働きやすさが、会社の強さになる

大成建設では社員一人ひとりが安心して働けるように、人事制度の新規立案や見直しなどを行っている。人事部に所属する緒方は、主に人事制度の新規立案・計画や採用要員計画、社員区分変更、登用制度の方針策定を担当。「建設業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、そうした実態を踏まえた制度・計画を立案することが求められています。また組織内の若返りが進む中、中堅層として自身の担当業務に加え、組織全体の業務把握や改善、仲間たちのフォローも意識しています」

INTERVIEW

緒方 文香の写真

緒方 文香

AYAKA OGATA

農学部 農業経済学科 卒
2010年入社

※内容は取材当時のものです

仲間と達成した地図に残る仕事

自分が大成建設を率いる覚悟

現場事務として10年ほどの経験を重ねたころ、担当していた現場で非常に重大な事件が発生。経験のない対応に日々追われ、心身ともに緊張感の高い時間が続いていた。

そのさなか、別の担当現場で、生コンクリートの打設中に重機の不具合によって工事を進めることができない事案が起こり、第三者や施主への対応が必要な事態となった。緒方はただちに状況の確認と、関係各所への報告、説明に向かった。

「トラブル発生時には、迅速な報告、周囲の関係者との調整、事務手続き、所内のフォローなど多岐にわたる業務が一気に押し寄せます。多方面への対応を同時に進めなければならないため、優先順位を見極めて冷静に判断する力が求められます。現場に小さなトラブルはつきものですが、工事が進められなくなるほどの事態は多くはありません。重大な事案への対応中に、新たなトラブル対応となったのは、それまでの経験の中で初めてのことで、どのように対応すべきか分からなくなっていました」

悩んだ緒方は、当時の上司に助言を求めたが、返ってきたのは思いがけない言葉だった。「現場を背負う事務担当者なら、まずは自分で考えてみなさい」。

当時はなぜそのような言葉をかけられたのか理解できなかったが、後にその意味を理解し、納得できた。

「上司ならなんとかしてくれるだろうと、甘い考えで連絡をしてしまったのですが、その言葉を聞いてハッとしました。トラブルが起きた時に誰かを頼ることを前提にしているようでは、事務担当者は務まりません。いつまでも誰かを頼るのではなく、自分が引っ張らなければいけないのだと、上司は伝えたかったのだと思います。自身の未熟さを痛感するとともに、職責への意識が大きく変わる転機となりました」

そして施主や社内関係者との調整、対応業務に奔走した。他の現場担当者や同僚、先輩方のサポートもあり、無事に事態は収束した。実はその裏で、フォロー体制を整えるなど、上司がサポートしてくれていたのだという。

「最初は『なぜ助言もくれないのか』と感じたのですが、それは私の成長を促すためだったのだと気づきましたし、見えないところでしっかりサポートしてくれました。厳しくも愛のある対応だったと思います」

この経験が今の人事担当としての仕事に大きく影響している。

「自分の仕事の領域においては『自分がリーダーなんだ』という意識を必ず持つようになりました。人任せではなく、私がやらなくてはいけない。人事の仕事を通じて会社をより良く、発展させていくのが私の責任だと思って日々の仕事に取り組んでいます」

大成建設の未来は、彼女のような自覚と責任を持つ人たちが、担っていくことになるのだろう。

仲間と達成した地図に残る仕事の画像

仕事について

  • 仕事のやりがいは何ですか?

    大成建設の仕事の醍醐味は、社会に与える影響と責任の大きさだと思います。大型商業施設や高層ビルなど、当社が手がけるプロジェクトは大きなインパクトがあるものばかり。私も現場時代に、著名な施主の物件に携わり、人々の暮らしや都市の姿に直結する「形ある成果」に触れることができました。現在は人事担当者として、キャリア形成や働き方を支える制度設計を通じ、組織の力を最大限に引き出し、それが社会への貢献につながるのだと感じています。

  • 入社理由は何ですか?

    就職活動では建設業界に限らず幅広い業界を見ていました。ただ、建設業界ほどダイナミックで影響力のある仕事は少なく、また当社の「地図に残る仕事。」という言葉に惹かれ、志望度が高まっていきました。OB訪問で先輩が担当する大型の現場を見学した際、スケール感や職人さんたちのエネルギーに圧倒され、建設業が持つダイナミズムに圧倒されました。さらに、先輩方の気さくで温かい人柄に触れ、仕事だけでなく人の魅力も当社を選ぶ決め手となりました。

  • あなたにとって「地図に残る仕事。」とは?

    私にとって「地図に残る仕事。」とは、単に建物や構造物が地理的に記録されるという意味だけでなく、人々の記憶や社会の発展に長く影響を与える仕事だと捉えています。事務の仕事は直接的に地図に残るものではありませんが、プロジェクトに携わる社員を支え、工事の円滑な進行や、関係者との信頼構築など、目に見えない部分でその成果を支えることができます。だからこそ、自分の仕事が「地図に残る仕事。」の一翼を担い、誇りや責任感、使命感を持って取り組むことで、深い意義とやりがいを感じています。

  • 今後の目標を教えてください

    今後は担当業務や部署の枠を超えて、より幅広い視野で業務に取り組むことを目指しています。人事の仕事を通じ、社員一人ひとりの力をどう引き出し、活かすかが、組織の強さや成長を左右すると実感しています。会社をさらに発展させるための制度設計には、経営や財務といった会社全体の意思決定に関わる領域や、全社的な課題・社会的要請への視点も欠かせません。俯瞰的・多角的な観点から物事を捉え、周囲を巻き込み、方向性を示すリーダーシップを発揮できる人材を目指していきます。これからも自分の子どもが、「大成建設に入りたい」と思い続けてくれるような会社でありたいと思っています。

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同僚からのコメント

渡部 剛人

事務(人事)

入社年次は私の方が後なのですが、人事部計画室に配属になったのは私の方が半年ほど早く、緒方さんから仕事に関して質問されることも多くありました。しかし、やはり緒方さんは経験豊富なので、今ではよく私の相談に乗っていただいていますし、ランチにも連れて行ってくださいます。特に緒方さんの仕事ぶりを見て尊敬しているのは、周囲への気配りと、誰に対しても平等に接することができる点です。若手社員が多い部署なのですが、後輩たちを常に気にかけ、現場経験に基づいたアドバイスをくださいます。私自身もこれから中堅社員という立場に差し掛かるので、緒方さんのような接し方ができる人材になりたいと思っています。

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